About Us

Research

当研究室では有機金属化学に立脚した反応開発研究を主軸とし
その研究成果を有機合成に積極的に応用する
という観点から研究を行っています

二酸化炭素は天然に豊富に存在し有用な炭素資源と考えられる化合物ですが,その化学的反応性は低く,有機合成原料としての利用は限られた範囲に留まってきました。我々はニッケルやコバルト、パラジウムなどを用いた、二酸化炭素を炭素源とするカルボン酸合成法の開発に取り組んでいます。これまで、光学活性アミノ酸や生物活性天然物化合物、医薬品の前駆体化合物の合成に成功しています。
生物活性を有する天然物化合物の中には、環骨格上に不斉炭素を有する構造が多くみられます。我々はローダサイクル中間体を鍵とする、不飽和化合物の不斉環化反応を開発し、複雑な骨格を一挙に組み上げる手法を研究しています。
エノラートは有機合成においてもっとも重要な求核種のひとつです。我々は遷移金属のひとつであるパラジウムを使ったエノラートの新しい形成法を見出しました。その反応性を探求しつつ、有機合成への応用を目指して日々研究を行っています。

研究室の設備を一部公開しています。こちらをどうぞ。

Education

大学は研究機関であると同時に、高等教育機関でもあります。
当研究室では、研究遂行以外にも様々な教育機会を提供しており、
優れた研究者の育成に力を入れています。

学会発表

リサーチセミナー・学会発表
実験結果は、ほぼ毎週行われる「リサーチセミナー」でパワーポイントなどを使って発表し、教員や先輩たちとの質疑応答をこなすうちに「研究結果を伝えるスキル」が身につきます。 まとまった成果が出れば、国内外の学会にも積極的に参加し発表をします。

新着文献

新着文献
毎月、最新の研究論文を読み、その内容をまとめてパワーポイントで発表します。新しい研究に関して勉強する機会が得られると同時に、発表におけるディスカッションにてその研究に関する情報や論評を教員や先輩から指南してもらえます。

文献セミナー
自分の研究分野以外のトピックについて勉強し、パワーポイントで発表します。まとまった量の論文を読むことで知識が増え、また他の研究を俯瞰することで研究者としての視野が広がります。プレゼンや発表内容に関して、教員からフィードバックがもらえます。

勉強会
スタッフから直接、有機化学や有機金属化学を教わる「勉強会」を設けています(主な対象:学部生)。教員1人に対して学生2~3名で行う少人数制で、講義で分からなかったこと、聞きたかったけど聞けなかったことをスッキリさせ、レベルアップするチャンスです。